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大腸内視鏡の流れ(自宅で下剤内服)

自宅で下剤(下剤が含まれている水)を内服したい方

大腸内視鏡は、内視鏡を使って腸管内部の状態を詳しく確認する検査です。検査の事前準備として下剤の成分が入った腸管洗浄液を少しずつ内服し、腸内の便を完全に出し切って、腸内をきれいにしなければなりません。便が検査に問題ない状態になるまでに、1.5〜2時間程度必要です。

当院の大腸内視鏡検査は3種類から選んで頂きます

当院では3種類の大腸内視鏡検査を行っています。各検査について十分に理解し、ご自身にどれがマッチしているかを検討した上でご予約をお願いします。なお、いずれの検査でも医師より事前診察の際に適切な説明を行いますので、心配は無用です。
また、検査日の再調整をお願いすることもありますが、一度予約した検査を別の検査に変えることもできます。

大腸内視鏡(院内下剤服用)

院内で下剤を飲みたい方はこの検査をお選びください。院内に下剤服用室がありますので、困った時は医師や看護師にお気軽にご相談ください。

大腸内視鏡(自宅下剤服用)

ご自宅で下剤を飲みたい方はこの検査をお選びください。下剤の内服や内服後の排泄を安心できるご自宅で行える点がメリットと言えます。

胃・大腸内視鏡の同日検査

胃内視鏡検査も同じ日に受けることが可能です。下剤は院内でもご自宅でも、どちらで内服する形でも問題ありません。

大腸内視鏡検査のために必要な来院回数について

1回目

事前診察

医師より、大腸内視鏡を実施できるか、内服薬はあるか、下剤の服用方法、検査前日の食事制限などについて確認と説明を行い、採血も実施します。また、WEBの事前診察も実施しております。当院だけでなく別の医療機関で大腸内視鏡検査の経験がある方も、一度ご相談ください。
なお、大腸内視鏡検査の前日までに検査食の受け取りと、自宅で下剤を内服する方は下剤の受け取りをお願いいたします。診療時間内であれば患者様のタイミングに合わせてお越し頂き、受け渡しと採血を実施します。
※抗凝固薬や抗血小板薬などの血液が固まらなくなるお薬を飲んでいる方は、大腸内視鏡検査の2週間以上前に事前診察のために外来予約をお願いいたします。

2回目

大腸内視鏡検査

検査が終わってから医師より結果を説明いたします。

大腸内視鏡検査でポリープ切除などの組織を採取した方

生検検査の結果はすぐには出ないため、2週間経ってから改めてご来院をお願いいたします。
また、ポリープを取り除いた方は、検査が終わってから数日〜1週間は移動や食事に制限がかかりますので、ご理解頂けますと幸いです。

大腸ポリープを取り除いた方は、2週間経ってから3回目のご来院をお願いいたします。

3回目(組織採取をした方に限る)

組織結果説明

ポリープ切除の際に採取した組織が良性だったか悪性だったかの説明と、今後こまめに大腸内視鏡検査を受けて頂くための説明を行います。

予約から会計までの流れ

1ご予約

最初に検査の予約をお願いいたします。来院時に予約する形でも問題ありませんが、24時間受け付けているWEB予約システムも是非ご活用ください。大腸内視鏡検査では、事前診察が不可欠です。WEBで仮予約を取っている方は、事前診察を検査予定日の1週間前までに済ませてください。その期間が過ぎると、検査予約も自動キャンセルさせて頂きますので、ご了承ください。受診できなくなった、あるいは受診を忘れていたといった際も対応できることがありますので、お電話でご連絡ください。

2事前診察

保険証やお薬手帳(持っている方のみ)をお持ちください。
事前診察で医師より、大腸内視鏡検査を受けられるか、服用しているお薬はあるかなどをチェックし、大腸内視鏡検査の予約を確定します。
検査、および検査前日までの準備の説明を行います。問診の後、血液検査を行います。

3検査前日(ご自宅にて)

夜9時までに夕食を終えてください。夜9時から検査が終わるまでは、お茶、水、スポーツドリンクであれば飲んでも構いませんが、その他の飲食はお控えください。日頃から内服しているお薬がある方は、内服・休薬について医師の判断を仰いでください。

  • 当院の場合、検査前日の食事は検査食を食べて頂いております。
    検査の際に腸内に残った便を減らし、検査をスムーズに進められるように腸内環境を整えます。
  • 検査の際に便が残っていると、内視鏡を操作しづらくなったり、腸内を観察しづらくなり、腸管穿孔などの合併症が生じる恐れがあります。したがって、安心安全な検査を実現するために、夜9時以降の飲食はお控え頂いておりますので、ご理解頂けますと幸いです。

4検査当日(ご自宅にて)

検査の4時間前から、事前にお渡ししている約2Lの下剤(腸管洗浄剤)を2時間程度かけて全て飲んでください。腸管穿孔などが起こる恐れがあるため、下剤を一回で全て飲むことはお控えください。便の色がきれいになって、排便しなくなってきたら当院までお越しください。
何度か排便していくと、便の色は以下の図のように変わります。固形の便が黄色より少し薄いくらいの透明な水様便に変わりましたら検査を行えます。排便回数の目安は5~8回程度です。
なお、当院では検査で鎮静剤を使用するため、検査当日の自動車、自転車、オートバイなどの運転はお控えください。そのため、ご来院の際は、公共交通機関のご利用、もしくはご家族に送迎を依頼するようお願いいたします。
受付が終わりましたら、便の状態のチェックや検査着へのお着替えをお願いいたします。

5ご来院

受付が終わりましたら、便の状態のチェックや検査着へのお着替えをお願いいたします。

6大腸内視鏡検査

検査の直前に点滴で鎮静剤、鎮痛剤、腸蠕動抑制剤を投与します。
観察だけ行う場合は約15〜30分で検査は終わります。必要があれば生検やポリープ切除を実施します。
検査中にたくさんのポリープが見つかった、ポリープのサイズが大きいなどの場合は、別日で入院して手術で取り除くことがありますが、その際は提携先の高度医療機関をご紹介しています。

7検査終了

検査終了後は、30分〜60分程度お休みいただき、検査担当医より検査後の結果説明を行います。 なお、検査終了後は空気が腸内にたまっている場合があり、おなかの張りや腹痛を起こす方がいます。ガス(おなら)を排出することで症状を軽減でき楽になります。 また、ポリープ切除をした方は、激しい運動や飲酒はしないようにしてください。

ポリープ切除の結果説明について

組織検査やポリープ切除をした場合は、病理(生検、ポリープ切除)の結果については2-3週間後に再度来院していただき外来で結果説明させていただくかもしくは郵送(患者様にも分かりやすく記載しています。到着までおよそ2-3週間程度頂きます)にて結果をお伝えするかを患者様が選択可能です。

内服しているお薬がある方へ

注意していただきたい点抗凝固剤、抗血小板薬(ワーファリン、オパルモン、バファリン81㎎、パナルジン、ドルナー、エパデール等)は内服を指示している先生に確認を取り、長いもので検査前7日間、ポリープ切除後7日間計14日止めることが可能かの確認をしてください。

大腸内視鏡検査のおおよその所要時間

当院では、患者様が午後の時間を有意義に過ごせるように、9時から検査の予約枠を設けております。
午後の検査にも対応しています。

自宅下剤服用の場合

当日は、〇〇時ご来院→〇〇時検査スタート→検査の所要時間15〜20分→検査が終わってから15〜30分の休憩→〇〇時頃検査結果の説明→お会計という流れで進んでいきます。

  • 大腸内視鏡検査の際に大腸ポリープが発見された場合は、検査中に切除することもあるため、上記に処置時間がプラスされることがあります。

よくある質問

大腸内視鏡検査当日の下剤を自宅で内服する場合のメリットを教えてください。

当院では、大腸内視鏡検査の下剤を自宅もしくは院内で内服して頂きます。
自宅で内服する場合、

  1. 院内で内服する際にトイレに行く時など他人の目が気にならない
  2. 安心できる自宅のトイレで排便できる
  3. 来院するまでの時間を有効活用できる

といった3つのメリットが考えられます。
来院するまでに排便したくならないか不安という方もいらっしゃるかもしれません。当院では来院までの時間に排便したくならないように、検査スタートの時刻を考慮して下剤を内服する時刻を設定していますので、ご安心頂ければと思います。